歯周病とは
歯周病とは歯ぐきの中の骨がとける病気で最終的には歯がグラグラして抜けてしまいます。歯周病はおおよそ50歳代で80%の人がかかっていると言われているにもかかわらず「沈黙の病気」と呼ばれるほど、自覚症状が感じられない病気であるために、重度になるまでほったらかしになっている人が少なくありません。歯周病を予防するにはいかに早く発見し、治療するかが鍵となりますので、早めに検診をお勧め致します。
歯周病の原因について
歯周病の直接の原因はプラーク(歯の汚れ)ですが、その他に歯周病の進行を早める原因として、はぎしり、くいしばり、かみあわせ、遺伝、タバコ、糖尿病などがあり、これらの原因が重なりあいおこります。
プラークの1㎎の中には1億個の細菌がいるといわれていますが、これは実にうんちに含まれる細菌の数より多いのです。
歯周病の症状について
うんちの細菌数より多いプラークですから、臭いがしないはずがありません。歯周病にかかった人はまず口臭がします。又、歯ぐきのまわりに汚れがつきますから、歯ぐきがはれてきます。これは悪い血がたまっていてそのために出血しやすくなります。
又、朝おきた時、口の中が特にネバネバしてきます。そして進行すると歯ぐきの中の骨がとけてきますから歯がグラグラしてきてかめなくなってきます。又、骨がとけると歯の根がみえてきますから冷たいものや歯ブラシ時にしみてきます。
歯周病の治療について
歯周病の治療は大きく3つに分かれます。
1つ目は、プラーク、歯石(歯の汚れ)の除去。これは歯の根元にこびりついている石のように硬い汚れですから、歯ブラシではとれませんのでこちらでとっていきます。
2つ目は、汚れをいくらとっても、又食事をしたら汚れがつくわけですから、その汚れがつかないように汚れのとれるみがき方を覚えてもらい、実践してもらうことです。 この自分での手入れは自己流では絶対にうまくできませんので、こちらで治療の時間の一部をとって練習していきます。歯ブラシというと簡単にできるというちょっとバカにしたイメージがありますが、意外とこの歯周病の予防という意味での歯ブラシは難しいので、しつこいほど、この練習の時間をさかせてもらいます。
3つ目は、口の中が再び歯周病にならないようにするための環境づくりです。具体的には汚れがつきにくい形のつめものに作り直したり、かみあわせの力で病気が進行しないようにかみあわせの調整をしたり、進行している場合は歯をつなげて強くしたりします。
このように治療が虫歯の治療のようにけずってつめるというような単純な治療でないために治るまでに長くかかります。(進行の度合いによってかわりますが)よって歯周病の治療の前には当院では十分な説明を行っております。
歯周病の治療について
1.精密検査
- 歯周ポケットの測定 ・レントゲン診断 ・問診(局所的、全体的なご病気) ・かみ合わせのチェック
2.スケーリング・ブラッシング指導
- 精密検査の結果をもとにまずは歯の表面のプラークの除石を行います。
- 同時に歯みがき指導を十分に行います。当院ではこの指導にしつこいくらい時間をかけております。みなさんがその実力をつけてもらうまで何回も行っております。
3.ルートプレーニング
- 精密検査の結果をもとに1回につき3~4歯ずつ歯肉の表面に麻酔をして歯肉の中に隠れている歯石を丁 寧にかき取ります。
- この治療を炎症が強い部位に行います。
4.再評価
- ルートプレーニング終了後に炎症がどの程度改善されているか再び精密検査を行います。
5.再評価後
- 炎症が落ち着いて症状の改善が見られる部位は定期検診ヘ。
- 炎症がまだ残っていて症状の改善が認められない部位は、歯周外科手術、歯周組織再生療法を行います。
健康な状態の歯肉

この歯肉溝にプラークがつかないように適切なブラッシングが必要です。
健常な歯周ポケットは、0.5~5mmです。
軽度の歯周病

これがいわゆる歯周炎です。
歯周ポケットは、4~5mmほどになり、ポケット内にプラークや歯石がたまり炎症がより強くなります。歯肉の色が赤みを帯びてきます。歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。
重度の歯周病

歯のグラグラも著しくなり歯肉も全体的に真っ赤もしくは赤紫色になり出血も認められます。
残念ながら抜歯となる場合もあります。
1つでもあてはまる時はお早めに受療される事をお勧め致します。
- 歯みがきのとき、歯肉から出血はありませんか?
- 歯肉の色が変ったり、腫れたり膿がでたりしてませんか?
- 口臭は気になりませんか?
- 1本でもグラグラする歯はありませんか?
- 歯肉が下がって歯が離れてきてるような感じはありませんか?
- 歯並びやかみ合わせには変化ありませんか?
- 糖尿病にかかっていませんか?
- タバコを吸っていますか?

