咬合誘導とは

咬合誘導

矯正医が行う治療は、10~11歳ぐらいに始める治療です。その際の矯正治療は、ほとんどの場合第1小臼歯を抜いてスペースを作ることから始まる「スペースマネージメント」になっています。それに対して、「咬合誘導」は7歳ぐらいから始められる方法なので、基本的には歯を抜かず、あごを広げたり垂直的に拡大することによって歯を並べるスペースを作っていきます。

床矯正(拡大床)やトレーナーも咬合誘導のツールのひとつですが、当院では、故・高木友三先生が考案した「呼吸と嚥下を考慮した矯正治療」によって、不正咬合の改善・噛み合わせの調整を行っています。

歯列は、内側からは舌圧、外側からは口唇圧の影響を受けています。何らかの理由で呼吸や嚥下に異常があると、その2つの圧のバランスが崩れて、歯列が外側に押し出されてしまったりするのです。呼吸や嚥下の異常というのは、決して珍しいことではありません。何故なら、花粉症などのアレルギーで鼻呼吸ができず、常に口呼吸をしているといったことも含まれるからです。

当院の咬合誘導の特徴「高木式ジャンピングプレート」

院長あいさつ当院では、そういう個人個人の状態をしっかり見極めて、「高木式ジャンピングプレート」を用いた機能的矯正治療を行っています。ジャンピングプレートの目的は以下のとおりです。

・嚥下訓練、呼吸の改善(筋機能訓練)
・歯槽の拡大(舌房の拡大)
・治療咬合平面を与える(スピーの湾曲の改善)
・上あごをニュートラルにする

また、ジャンピングプレートによってスペースがある程度拡大した後には、ブラケットとワイヤーを使用して、全体を整えていく機械的矯正治療も行います。一般的なマウスピース矯正などでは、上下個別にスペースを広げて歯を並べるだけとなり、噛み合わせ自体は整わないというケースもあります。

「慢性的な開口癖がある」「唇が肥厚している」「常に唇が乾いている」「鼻炎など鼻気道に疾患がある」といったケースの不正咬合は、適切な処置を適切な時期に施すことで、かなりの治癒効果が期待できます。お子さんの歯並びや上記のような癖や疾患が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

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