2016年5月11日

骨再生治療とは

骨再生治療

抜歯後は骨に穴があいた状態となり、時間とともに、その穴の周りの骨も吸収されて一緒に下がっていってしまいます。そのため、インプラントをしたいと思っても、人工歯根を埋め込むのに必要な骨が足りなくて手術ができない場合もあります。

そのようなケースに対応するため、当院では骨再生治療を行い、インプラント治療が難しいとされた患者さんにも適応できるよう努めております。

ソケットプリザベーション

当院では、こういった骨の吸収を防止するために、抜歯の時点で抜歯後の穴に人工骨などを入れて骨を再生させる「ソケットプリザベーション」を行っています。あごの骨が痩せてしまうと、周囲の歯への悪影響も懸念されますし、入れ歯などインプラント以外の治療をする場合でも、骨がしっかりしているに越したことはありません。したがって当院では、抜歯治療のすべてのケースにおいて、このソケットプリザベーションをお勧めしています。

ソケットプリザベーションの治療の流れ
【STEP 1】
残せなくなった歯を丁寧に抜歯し、抜歯窩を清掃します。
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【STEP 2】
抜歯窩に人工骨を入れます。
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【STEP 3】
コラーゲンでできている膜を上から被せます。
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【STEP 4】
歯肉や仮歯で抜歯窩を閉鎖し、骨の吸収が起こるのを防止します。

GBR(骨誘導再生)法

インプラントをしたいのに骨の量が足りないといった場合には、GBR(骨誘導再生)法で、欠損した歯槽骨や顎骨などの骨組織の再生を促す治療も行っています。

GBRの治療の流れ
【STEP 1】インプラントを埋入する
歯槽骨の吸収が著しいケースでは、この時点でインプラントの表面が露出しています。

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【STEP 2】自家骨または骨補填剤を入れ、人工メンブレンで覆う
骨が足りない部分に自家骨または骨補填剤を入れ、インプラントを支柱にして人工メンブレン(生体材料でできた専用の膜)で覆い、骨を誘導再生させます。人工メンブレンには、歯肉などの軟らかい線維性の組織細胞の混入を防いで、骨だけが再生するように保護する役目もあります。

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【STEP 3】歯肉を戻し骨の再生を待つ
人工メンブレンの設置が完了したら、歯肉を元に戻して骨の再生を待ちます。この期間は、術部に必要以上の刺激を与えないよう注意が必要です。骨の再生速度には個人差がありますが、一般的には4~6ヵ月程度で再生されるといわれています。

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【STEP 4】人工の歯(被せ物)を装着する
骨が再生されインプラントがしっかり固定されたら、人工の歯(上部構造)を作製して装着します。新しく骨が再生されたことで、歯肉も滑らかな美しい形状になります。

咬合誘導とは

咬合誘導

矯正医が行う治療は、10~11歳ぐらいに始める治療です。その際の矯正治療は、ほとんどの場合第1小臼歯を抜いてスペースを作ることから始まる「スペースマネージメント」になっています。それに対して、「咬合誘導」は7歳ぐらいから始められる方法なので、基本的には歯を抜かず、あごを広げたり垂直的に拡大することによって歯を並べるスペースを作っていきます。

床矯正(拡大床)やトレーナーも咬合誘導のツールのひとつですが、当院では、故・高木友三先生が考案した「呼吸と嚥下を考慮した矯正治療」によって、不正咬合の改善・噛み合わせの調整を行っています。

歯列は、内側からは舌圧、外側からは口唇圧の影響を受けています。何らかの理由で呼吸や嚥下に異常があると、その2つの圧のバランスが崩れて、歯列が外側に押し出されてしまったりするのです。呼吸や嚥下の異常というのは、決して珍しいことではありません。何故なら、花粉症などのアレルギーで鼻呼吸ができず、常に口呼吸をしているといったことも含まれるからです。

当院の咬合誘導の特徴「高木式ジャンピングプレート」

院長あいさつ当院では、そういう個人個人の状態をしっかり見極めて、「高木式ジャンピングプレート」を用いた機能的矯正治療を行っています。ジャンピングプレートの目的は以下のとおりです。

・嚥下訓練、呼吸の改善(筋機能訓練)
・歯槽の拡大(舌房の拡大)
・治療咬合平面を与える(スピーの湾曲の改善)
・上あごをニュートラルにする

また、ジャンピングプレートによってスペースがある程度拡大した後には、ブラケットとワイヤーを使用して、全体を整えていく機械的矯正治療も行います。一般的なマウスピース矯正などでは、上下個別にスペースを広げて歯を並べるだけとなり、噛み合わせ自体は整わないというケースもあります。

「慢性的な開口癖がある」「唇が肥厚している」「常に唇が乾いている」「鼻炎など鼻気道に疾患がある」といったケースの不正咬合は、適切な処置を適切な時期に施すことで、かなりの治癒効果が期待できます。お子さんの歯並びや上記のような癖や疾患が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

インプラントとは

インプラント

インプラントとは、歯を失った部分にチタン製の人工歯根を埋め込んで固定式の人工歯を作ることです。いわゆる「差し歯」というのは、自歯の歯根に人工歯を差し込んで固定するものですが、インプラントは、「歯根までもが人工の差し歯」と思ってもらったらよいでしょう。

失った歯を補う治療方法として、保険治療では、取り外し式の義歯(入れ歯)か、両側の歯を削って作る固定式のブリッジしかありません。その点インプラントは、ブリッジのように自分の歯を傷めることなく、なおかつ固定式で自分の歯のように噛めるという、最新で最高の治療方法です。

<インプラントのメリット>
・天然歯のような美しさ
・お口の中の違和感がない
・周囲の健康な歯を削らなくてよい
・失ったライフスタイルを取り戻せる

<インプラントのデメリット>
・保険が適用されない
・治療期間がかかる
・手術が必要になる
・お口の状態によっては適さない場合もある

インプラントの手術法(一回法と二回法)

インプラント埋入手術は、臨床応用された当時は二回法が主流でした。これは骨と結合する間の治癒期間中、インプラントをお口の中にさらさず歯ぐきの下に埋めておいた方がよいという考えだったからです。しかし現在は、通常のインプラントの場合、一回法でも、二回法と同等の成果であることが多く報告されています。当院ではケースにもよりますが、主に一回法を採用しております。

<一回法>
一回法次へ一回法
1)インプラントを埋入手術時、インプラントの頭部分を出して終了する。
  ※インプラントが骨と密着する期間を待つ。
2)被せ物を作成する。

<二回法>
一回法次へ一回法次へ一回法
1)インプラントを埋入手術時、インプラントの頭部分を粘膜の内側に入れて終了する。
  ※インプラントが骨と密着する期間を待つ。
2)インプラントの頭部分を粘膜の外に露出させる手術を行う。
3)被せ物を作成する。

一般的なインプラント治療の流れ(一回法の場合)

STEP1 問診インプラント治療の流れ
初診時には問診表をご記入いただき、既往症やアレルギーといったお身体の状態、現在気になっていることや治療に対するご希望などを詳しく伺います。

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STEP2 資料採取インプラント治療の流れ
一般的なお口の中の診査、むし歯や歯周病のチェックやデジタルレントゲンによる診査をし、お体全体の状態も診査します。そして残っている歯の状態を診査し、歯を喪失した箇所については、あごの骨の状態も確認します。

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STEP3 CT検査(スキャン)インプラント治療の流れ
インプラント治療に必要な検査を、さらに詳しく行う段階です。歯科用CTを用いて、インプラントを埋入する部位の骨の量や骨の質などをチェック。CT(断層撮影)は、体を何層もの輪切りにしたような状態で撮影することにより、レントゲンでは2次元でしか得られない情報を、3次元で見られるようにする装置です。

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STEP4 治療計画とインフォームドコンセントインプラント治療の流れ
STEP1~STEP3の検査結果をもとに、それぞれの患者さんに合った治療計画を立てます。当院では、「インフォームドコンセント(説明と同意)」を徹底することで患者さんとの信頼関係を築き、ご安心、ご納得いただいた上で治療を開始しています。

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STEP5 インプラント埋入手術インプラント治療の流れ
部分麻酔をし、ドリルなどの専門の器具を使ってインプラント(人工歯根)を埋め込みます。

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STEP6 治癒期間インプラント治療の流れ
手術後は、インプラントとあごの骨がしっかりとくっつくまで治癒期間を設けます。手術の翌日に消毒、1週間後に抜糸を行った後は、2~3ヶ月前後の期間を置き、人工歯根があごの骨に固定されるのを待ちます。

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STEP7 歯型採取インプラント治療の流れ
インプラントとあごの骨がしっかり接着したあと、インプラント部の型取りをします。型をとったものをもとに、インプラントに合わせた上部構造を製作し、取り付けます。

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STEP8 人工歯をセットインプラント治療の流れ
人工歯根に上部構造(人工歯)を装着したらインプラント治療は終了です。

当院のインプラントの特徴【ノーベルクリニシャン】

ノーベルクリニシャンインプラント手術においては、インプラントを埋入する際、本当に必要な場所に向きや位置、深さなどを少しのズレもなく、正確に埋入することが最大の重要事項です。土台となるインプラントがほんの少しでもズレると、埋入したインプラントを装着するアバットメント(接続部品)や上部構造(人工歯)もズレてしまい、正確な歯並びや噛み合わせが実現されません。

そこで当院では、インプラントにおける世界的なリーディングカンパニー・ノーベルバイオケア社が開発した、インプラント治療専用のシュミレーション解析ソフト・ノーベルクリニシャンというソフトを導入して的確な診断を行っています。このソフトウェアを使用することにより、3D画像を見ながらインプラントを埋入する位置を決定でき、精度の高いオペが実現します。

安全な手術のために

安全な手術のためにスマイル歯科では、インプラント手術や口腔外科、歯周病の手術の際に、安全に手術ができるよう、血圧や脈拍数、動脈血酸素飽和度を計測する生体情報モニタを使いモニタリングを行っています。

インプラントに関しての良くある質問

Q1 インプラント治療は痛くないのですか?
A1骨の中に埋め込むというとイメージ的に痛いような感じがしますが、歯ぐきに麻酔をしますので手術中は全く痛みがありません。感じるとしたら、骨の中に埋め込む時の多少の振動感です。また治療後、傷が治癒するまでの間は、少々の痛みや違和感があると思われますが、ほとんどは痛み止めで抑えられる程度です。人によって痛みの感じ方が違うので一概には言えませんが、それほど大きな苦痛はありません。

Q2 インプラント治療は誰でもできるのでしょうか?
A2骨の中に埋め込みますので骨のボリュームがない場合はできません。しかし現在は、骨のボリュームを人工骨など補う移植技術も発達していますので、かなりのケースでインプラントが可能になってきています。当院では、そのような移植技術も十分な検査のもとで行っていますので、ご相談ください。 ただし、タバコを多く吸われる方、糖尿病や骨粗しょう症の方などは、インプラント手術ができない場合があります。

Q3 インプラントはどのくらいもちますか?
A3インプラントはしっかりとあごの骨に接合されるので、通常の咬合力には長期間耐えることが可能です。しかし、インプラントの周りがいつも食べカスで汚れていたり、過度の力がかかったりすると、状態が悪くなったりインプラント歯周炎を発症したりしますので、手入れが重要です。たとえて言うなら「車の車検」と一緒で、定期的に診察させていただくことが、一生ご利用いただくためのカギと思っていただいてよいでしょう。 ですから当院でも、インプラントをする場合は、十分な検査はもちろんのこと、お口の中をきれいに保つスキルを、患者さんご自身が身につけていただくことを絶対的な条件としています。

Q4 インプラントの治療はいくらかかりますか?
A4当院では、スタンダードな被せ物(インプラントの上部構造)までを作って1本30万円です。しかし、本数が多くなったり、オプションで骨移植が必要な場合や、被せ物の種類によっては価格も変動しますので、まずはカウンセリングでお尋ねください。

義歯(入れ歯)とは

入れ歯治療

歯科医療関係者は「入れ歯」を「義歯」と呼びます。失われた足や手、眼を人工物で補う義足や義手、義眼などと同様に、義歯は「自分の歯に代わる人工の歯」を意味します。

義歯が一般的に入れ歯と呼ばれる理由は、手足などを失う人の数に比較して、歯を失う人のほうが圧倒的に多く、義歯を入れる(歯科用語では装着する)人も多く、一般的なもの、身近なものであるためだと考えられます。

ちなみに平成11年の歯科疾患実態調査では、65歳以上では90%を超える人が1本以上の歯を失っており、85歳以上では60%の人がすべての歯を失っています。

フィット感や安定感が義歯の命

入れ歯治療失った歯を補う治療には、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの方法があります。入れ歯には、「毎日のお手入れが面倒」「入れ歯を装着するためのバネが周囲の健康な歯に負担をかける可能性がある」などの欠点がありますが、一方では、手術不要で簡単に扱えるという利点もあります。

総義歯の場合は、歯肉全体で歯を支えることが可能ですし、入れ歯でしか回復できない機能や利点もあります。ただし、体にとっては「異物」であることに変わりないので、「使えればいい」というのではなく、フィット感に優れていて、咀嚼が快適であることが重要です。

当院の入れ歯治療では、まずは患者さんのお話やお悩みをしっかりヒアリングします。そして、保険が適用されるものから、保険適用外の入れ歯(審美義歯)まで、幅広いラインナップでご要望にお答えします。

【当院の入れ歯の特徴】ミラクルデンチャーシステムによる無痛義歯の実現

入れ歯を制作するためには歯ぐきの型を取りますが、歯ぐきは柔らかいため、力のかかり具合によって粘膜の形態が微妙に変化してしまいます。また、入れ歯の安定には、舌や頬の形態や動きが大いに影響してきます。そういったことを考慮した精密な型取りを行って製作する義歯のことを、「無痛義歯」「精密仮義歯」と称します。

ミラクルデンチャーシステムは、痛くない義歯を製作するための特別なシステム(レジンの製法)で、アメリカと日本で特許も取得しています。いわゆる「匠の技」というものは、匠本人にしか再現できませんが、「匠の技がシステム化」されているので、当院ではこのノウハウをマスターし、臨床に役立てています。

具体的には、ワックスではなく仮義歯剤であるレジンを使って型を取り、仮の入れ歯を製作。この仮歯を日常生活で使用してもらいながら、全体的な形態、人工の歯の配列などを複数回調整し、それを参考にして最終的な義歯を制作していきます。

時間はかかりますが、この製法で製作すると、歯ぐき粘膜の動き、舌や頬の形態などを精密に再現できるので、吸着がよくて違和感が少ない、痛くない義歯が完成します。

審美義歯メニュー

インプラント義歯インプラント義歯
インプラント義歯とは、あごの骨にインプラントを埋入し、そのインプラントを土台にして入れ歯を装着するという治療法です。入れ歯がしっかり固定されるので咀嚼能率(物を噛む能力)の回復が最も良く、義歯がガタつくことて発生する痛みなども大きく軽減させることができます。

ノンクラスプ義歯ノンクラスプ義歯
クラスプとは、入れ歯を歯に引っ掛けて外れないようにするためのバネのことです。つまり、ノンクラスプとはそのバネがないという意味です。しかしノンクラスプ義歯には、バネが全くないものだけでなく、一部にはバネがあるけれど見えないように工夫されているものもあります。

矯正歯科とは

矯正歯科

矯正歯科とは、悪い歯並び(出っ歯、八重歯、乱杭歯、受け口等)を治し、正しい噛み合わせにすることによって、バランスのとれた顔貌と美しい口元を作る歯科治療です。 悪い歯並びは口元や顔面の形だけでなく、体のバランスにまで影響を及ぼします。

噛み合わせが悪いとむし歯や歯周病になりやすい上に、噛む力の低下によってあごの痛みや肩こり、腰痛といったさまざまな症状も引き起こします。 矯正歯科では、こういった症状を改善すために、歯牙や顎骨に矯正力を加えて歯並びを整え、正しい噛み合わせにする治療を行っていきます。

矯正治療をご希望のみなさんへ

矯正治療歯並びや噛み合わせの状況は人によって異なるため、治療開始に適した時期・治療方法・治療期間などは個々の状況により異なります。どこが一番気になるかなど、悩みをはっきりと伝えていただき、不明な点や心配な点はご納得いくまでお尋ねください。

ただ、お子さんの場合には、成長発育を利用することによって無理なく治療を行うことができる時期やケースもあります(咬合誘導)。ですので、すぐに治療を開始するかどうかは別として、前歯が生え変わった時期に一度、矯正相談を受けられるのがひとつの目安となります。

第一期治療においては、成長発育を利用しながら、あごや歯列の状態を改善します。その後、定期的に様子をみていき、永久歯列が完成したら第二期治療で全ての永久歯の歯並びや噛み合わせを治すことになります。

【不正咬合の種類】あなたの気になる歯列はどのタイプ?

不正咬合正しい歯並びや噛み合わせを「正常咬合」というのに対して、そこから少しずれた歯並びや噛み合わせを「不正咬合」といいます。不正咬合にはいくつかの種類があり、大きく分けると「上のあごや下のあごといったあごの大きさや位置に問題があるケース」と、「歯の生え方自体が凸凹しているケース」があります。また、骨格の不正と歯の不正の療法が関係しているケースもあります。

<不正咬合の主な種類の例>
・業生:歯が凸凹に生えている
・空際歯列:すき間がある
・前歯の前突:前歯の傾斜が大きい
・反対咬含:噛み合わせが逆
・過蓋咬含:噛み合わせが深い
・開咬:上下の歯が噛み合っていない

初診相談から治療開始までの流れ

STEP1 初診相談
まずは、気になっている点やお悩みを詳しく伺い、―見して判断し得る範囲で、矯正治療の概要をご説明いたします。治療に関わる詳細については、検査後の診断時に改めてご説明します。

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STEP2 検査
初診相談の後、検査を希望される患者さんには、当日のうちにレントゲン撮影などの検査を開始いたします。検査は通常一回ですが、場合によっては複数回になることもあります。

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STEP3 診断
検査により採得した資料を分析し、以下の事項について診断結果をご説明をします。

・あごの骨の状態・噛み合わせの状態など
・治療目標
・治療方法・使用する矯正装置
・治療期間・通院間隔
・治療開始から修了までのタイムスケジュール
・矯正治療の治療費・支払い方法

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STEP4 治療
検査結果や診断結果、治療計画などにご納得いただけましたら、合意書を作成し、治療に入ります。

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STEP5 保定
治療期間が終了して矯正装置を外す段階になっても、そこで終了ではありません。治療によって歯並びが整ったように見えても、歯には元の位置に戻ろうとする性質があります。治療装置を外した放置すると、また、歯並びが悪くなってしまうので、これを防ぐためにリテーナ一(保定装置)を使います。

当院の矯正歯科メニュー

小児矯正
【床矯正】歯を抜かない、やさしい矯正治療床矯正
当院で行う小児矯正では床矯正がメインです。入れ歯と同じようなプラスチックのプレートでできた本体に、スクリューやスプリングがついた構造になっています。このスクリューを回すことでプレートが変化し、その負荷がゆっくりとあごを拡げ、歯を動かし、歯並びをきれいにしていきます。

【ムーシールド】乳歯列期に受け口(反対咬合)を改善する装置ムーシールド
ムーシールドは、就寝時に使用するマウスピース型の装置です。3歳から使用できる受け口治療装置で、舌や口腔周囲筋の状態が整えられ、反対咬合が改善します。さらには顎骨の成長発育の促進及び、永久歯の正しい生え変わりも期待できます。

成人矯正
【ワイヤー矯正】きれいな歯並びと正しい噛み合わせを作るワイヤー矯正
ワイヤー矯正とは歯にブラケットという装置を取り付け、そこにワイヤーを通して少しずつ歯を動かしていく、最もスタンダードな矯正法です。

<当院の矯正治療は小児矯正が中心です>
当院の矯正ではできる限り歯を抜かず、床矯正装置などを用いて歯列を拡大する治療方法を優先しています。こういった治療方法は小児矯正には特に効果的です。そのため、成人の方や困難な矯正治療が必要な場合には、専門医を紹介をさせていただく場合もあります。

審美歯科とは

審美歯科

審美歯科とは、むし歯や歯周病といった病気の治癒を目的とした治療ではなく、健康的で美しい歯をご提供する治療です。当院の考える審美歯科治療は、ただ単に歯を白くきれいにするだけでなく、「歯と歯ぐきの健康を取り戻しながら、お口の中全体を健康で美しくすること」を目標にしています。

当院の審美補綴(詰め物・被せ物)メニュー

審美歯科に用いられる素材は数々ありますが、当院では、見た目の美しさに加え、耐久性や生体親和性(体への優しさ)を重要視した素材を中心に扱っています。

オールセラミックスオールセラミックス
透明感があり、天然歯のような美しい白い人工歯です。全てセラミック製で、内部にも金属を一切使用していません。

<オールセラミックスのメリット>
・自分の歯の透明感や質感が再現できる
・色あせや変色がなく、同じ色合いが維持できる
・金属アレルギーの心配がない

<オールセラミックスのデメリット>
・割れることがある
・保険が適用されない

メタルボンドメタルボンド
金属の上からセラミック(陶器)素材で覆い、しっかり焼き付けた人工歯です。金属部分が見えないため見た目がきれいで、セラミックによって天然歯に近い色調や質感を再現することができます。

<メタルボンドのメリット>
・透明感があり、天然の歯に近い
・中身が金属なので割れにくい
・ほとんどの部位に使用できる

<メタルボンドのデメリット>
・内側の金属が光を遮断するため、オールセラミックと比べると透明感に劣る
・保険が適用されない

ハイブリッドセラミックス(樹脂が混ざったセラミックス)ハイブリッドセラミックス
セラミック(陶器)とレジン(プラスチック)を混ぜた材料で作られた人工歯です。

<ハイブリッドセラミックスのメリット>
・適度な硬さで、噛み合う歯に優しい
・オールセラミックより比較的安価である

<ハイブリッドセラミックスのデメリット>
・年数の経過によって多少の変色がある
・保険が適用されない

保険適用の素材保険適用の素材
前歯は、内側に金属、外側には特殊なプラスチック(コンポジットレジン)を使用。奥歯は銀色の金属で製作します。

<保険適用素材のメリット>
・保険が適用されるため費用が安価

<保険適用素材のデメリット>
・年月とともに変色する
・金属アレルギーの方には不向き
・前歯の透明感に欠ける
・歯の隙間が再度むし歯になりやすい

優れた技工士との連携

技工士との連携審美歯科のレベルを決めるのは、素材だけではありません。大きなポイントを占めているのは、技工物の作り方。要するに、技工士の「腕」や「対応」です。当院では、自費治療の場合には必ず技工士に立会ってもらい、患者さんの口腔内の状態や自歯の色合いなどを直接チェックしてもらっています。

また、複雑な技工や、色味の細かい調整などにも、患者さんが満足されるまで誠実に取り組んでいますので、どうぞ安心してお任せください。

予防歯科とは

予防歯科

日本ではまだ「歯医者は歯が痛くなったら行くところ」という考えが主流です。ところがスウェーデンなどの歯科医療先進国では、「歯が痛くならないために行くところ」という考えが定着しています。悪くなってから「治療」のために歯科にかかるのではなく、悪くならないために「検診」と「ケア」を受ける---これが当院の予防歯科の考え方です。

人は年齢を重ねるにつれて、歯を失うリスクが高まります。「治療をしたのに何度もむし歯になってしまう」「しっかり歯磨きしているつもりなのに、むし歯になりやすい」といった方は、ぜひ予防歯科の受診をご検討ください。

PMTCとバイオフィルム

pmtc当院の予防歯科では、PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)という歯のクリーニングを行っています。PMTCとは、歯科医師や歯科衛生士が専用の器具とペーストを使って、 通常の歯磨きでは落としきれない歯の表面の汚れや歯垢、バイオフィルムなどを除去する方法です。

バイオフィルムとは
バイオフィルムとは、細菌をはじめとする微生物が集まって作り上げる生態系(細菌の膜)の総称で、実は、流し台や排水溝のヌルヌル汚れもバイオフィルムの一種です。口腔内バイオフィルムは、これがお口の中で作られてしまったもので、しかもバイオフィルムはバリアで覆われているため、塗り薬やうがい薬(抗菌剤や抗生物質)などもあまり効果がありません。だからこそ、専門の機器を使用するクリーニング「PMTC」が必要なのです。

PMTCの内容と治療の流れ
STEP1. 診察
現在の歯と歯ぐきの状態を細かく検査します。
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STEP2. 歯石・着色除去
専用の器具を使って、こびりついた歯石・歯垢・着色汚れを除去していきます。
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STEP3. 研磨
専用の器具とジェルを用いて、歯の表面や歯と歯の間を1本ずつ丁寧に磨きます。
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STEP4. フッ素塗布
仕上げに、歯を抗菌し、歯質を強化するフッ素を塗布します。
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STEP5. ホームケア指導
健康な歯を維持するために、正しいブラッシングの指導を行います。

PMTCがもたらす4つの効果予防歯科
PMTCには主に次のような4つの効果があります。その他にも、口臭予防やリラックス効果などが期待できますが、これらの効果を持続させるためには、PMTCを定期的に続けることをお勧めします。

1. むし歯の予防
バイオフィルムを除去して再付着を防ぐことによってむし歯を予防。バイオフィルムが取り除かれることによって、歯のエナメル質表面へのカルシウム補給が促され、再石灰化も促進します。

2. 歯周病・歯周炎の改善
歯周ポケット1~3mm程度のバイオフィルムを除去することができるので、歯肉の状態を改善し、予防にもつながります。※歯周ポケットが3mmより深い場合は、他の方法でバイオフィルムを除去します。

3. 歯質の強化
歯をきれいに洗浄した後でフッ化物入りペーストやカルシウム補給剤を塗布することにより、歯の再石灰化をさらに促進します。

4. 自然な美しさの回復
歯に付着した色素やヤニも取り除けるので、患者さん自身の歯が持つ、本来の光沢ある歯面になります。
※歯を白くするホワイトニングとは異なります。

定期検診について

予防歯科定期検診は、4~6ヶ月に1回のペース(1年に2~3回)で受けられるのが理想的です。当院では、予防ケアの大切さをお伝えするために、患者のみなさんには、定期検診のお知らせ(ハガキ)を送らせていただいていますので、それもひとつのきっかけとして、ご自身の歯の健康に役立てていただければ幸いです。

定期検診の流れ
1. 口腔内検査
歯や歯ぐき、歯並びの状態を検査します。
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2. 精密検査
口腔内検査の結果によっては、レントゲン撮影などを行って口腔内をさらに細かく検査します。
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3. 治療
治療が必要な場合には、むし歯や歯周病などの患部を治療します。定期的に検診を受けていれば、万が一むし歯や歯周病を発症していても、早期発見・早期治療が可能です。
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4. 歯磨きチェック
染め出しなどによる磨き残しのチェックをします。
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5. 歯磨きの説明
歯科衛生士が正しい歯の磨き方をご説明し、歯磨きの問題点を一緒に改善します。
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6. PMTC(歯のクリーニング)
歯垢や歯石(バイオフィルム)を除去し、歯面をきれいに磨きます。
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7. フッ素塗布
フッ素を塗布して歯質を強化します。

トラブルが発生してから治療を繰り返すリスクについて

予防歯科むし歯の場合、治療のたびに患部が削られます。削られることで歯はダメージを受けて寿命が縮むといわれています。また、一度削ってしまうと再度むし歯になりやすく、その度に治療を繰り返すことで、最終的には抜歯ともなり兼ねません。

また、一般的には治療を繰り返す度に、必要な治療回数が多くなり、通院期間も長くなっていきます。さらには、どんどん高度な治療が必要になっていくことから、治療費用の負担も大きくなっていきます。

予防歯科治療は、ご家庭でのセルフケア(正しく効果的な歯磨き)と、歯科医院でのプロフェッショナルケアを計画的に行うことで最大の効果が得られます。一生ご自身の歯で過ごせるよう、私たち歯科医療者とタッグを組んで、歯の健康を守っていきましょう。

小児歯科とは

小児歯科とは

小児歯科の役割は、お子さんの健康を守るため、口の中の病気の診断やむし歯治療の方針を立てること。さらには、歯が生え始めてから大人歯に生え変わってしまうまでの間、むし歯を作らないように口の中の健康管理をすることです。

14~15歳までのお子さんは特にむし歯ができやすいため、油断ができません。お子さんの将来に「むし歯のない、きれいな歯並び」をプレゼントできるよう、スマイル歯科では、患者さん及び保護者のみなさんと協力して、健康な永久歯列の完成を目指しています。

子どものむし歯とその影響

子どものむし歯とその影響子どものむし歯は、その子の将来の生活に大きな影響を与えます。むし歯があると、しっかりと食べものを噛むことができないため、体に与える影響はもちろん、あごの発育不全等の原因になります。

また、ひどいむし歯を放置すると、大人の歯が生えてきた時、決められた場所にきちんと生えることができず、歯並びが悪くなることもあります。また、乳歯の下にある永久歯の芽にも悪い影響を与えるので、歯科医院での適切な治療が必要となります。

小児歯科治療に対する私たちの思い

小児歯科私たち歯科医療者は、みなさんの大切なお子さんたちが一生を通して、歯を大切にすることで快適な生活を送って欲しいと願っています。泣き叫ぶお子さんを、「無理やり押さえ付けて行う治療」は、お子さんの心に大きな傷を付けてしまい、歯医者嫌いを作るだけです。

ですから当院では、抑制的な治療は一切行っていません。どのような治療に関しても、お子さん自身が納得して「受ける」と言わない限りは行いません。保護者の方から「痛がっているので治療して欲しい」と言われても、お子さん自身が「イヤ!」と言うことはしないのです。

ただ、お子さんがOKした治療のみで痛みを和らげる努力はします。そして、「痛くて我慢できなくなったら、またおいでね」という対応を粘り強く繰り返し、お子さん自身が「治して欲しい。痛くなくして欲しい」と治療を受け入れてくれるのを待つのです。このように、子どもの人権も大切にして、大人と等しく扱うよう心がけています。

治療の必要性がわからない幼児には、治療よりも予防を重視することで「歯科は恐いところではない」と感じる体験をしてもらっています。そういった体験を通して、歯の大切さを知り、さらには歯医者を好きになってもらい、自主的に歯の治療や予防ができる大人になって欲しいと願っています。

また、当院では咬合誘導も行っているため、小さなお子さんに無理矢理な治療を行わずとも、「噛み合わせは、永久歯に生え変わる頃に治してあげればいいかな...」という余裕を持った対応も可能になっています。咬合誘導については、下記リンク先のページでご説明しています。

「咬合誘導」はこちら

歯周病とは

歯周病とは

歯周病は、30歳以上の成人の約5人に4人が患っていると言われている、歯ぐきの中の骨が溶ける病気です。「沈黙の病気」と呼ばれるほど自覚症状が感じられない病気であるために、重度になるまでほったらかしになっている人が少なくありません。歯周病を予防するには、いかに早く発見し、治療するかがカギとなりますので、早めの検診をお勧めします。

≪1つでも当てはまるときは、お早めに受療されることをお勧めします≫
1. 歯磨きのとき、歯肉から出血はありませんか?
2. 歯肉の色が変わったり、腫れたり膿が出たりしていませんか?
3. 口臭は気になりませんか?
4. 1本でもグラグラする歯はありませんか?
5. 歯肉が下がって歯が離れてきているような感じはありませんか?
6. 歯並びや噛み合わせには変化ありませんか?
7. 糖尿病にかかっていませんか?
8. タバコを吸っていますか?

歯周病の主な原因
歯周病の直接の原因はプラーク(歯の汚れ)ですが、その他、歯ぎしり、食いしばり、噛み合わせ、遺伝、タバコ、糖尿病などが歯周病の進行を早める要因となり、これらの原因が重なり合って歯周病を発症します。

直接原因となるプラークは、「1mgの中のプラークの中に1億個の細菌がいる」といわれるほどの細菌の温床。この数値は驚くことに、大便に含まれる細菌数より高いのです。

歯周病の発症メカニズム

歯周病は、細菌によって引き起こされる感染症です。歯と歯ぐきの間の歯周ポケットに細菌の塊(プラーク)が溜まると、細菌が出す毒素で歯肉が刺激されて炎症を起こします。やがて、歯槽骨などの歯周組織が破壊され、歯がグラグラして噛めなくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の進行度
●健康な状態の歯肉歯周病の進行度
歯肉はピンク色をしていて、歯と歯肉の間に目立った隙間がなく、引き締まっています。歯周ポケットは2mm以下の状態です。

●軽度歯周病歯周病の進行度
歯周ポケットは3~4mmほどになり、ポケット内に歯垢や歯石が溜まっています。そのため歯肉が赤く腫れ、出血が見らることもあります。このころから歯を支える歯槽骨も吸収し始めます。

●中等度歯周病歯周病の進行度
炎症が進行して歯周ポケットが4~6mmほどの深さに達します。歯肉が赤く腫れ上がり、口臭や出血、不快感が目立ってきます。歯槽骨がかなり溶けてしまい、歯がグラグラし始める段階です。

●重度歯周病歯周病の進行度
歯周ポケットが6mm以上になると、歯肉は化膿して真っ赤、もしくは赤紫色になり、歯のグラつきが激しくなります。歯槽骨がほとんどなくなっている段階なので、歯を支えられなくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の治療

歯周病の治療歯周病の治療は大きく3つに分かれます。1つ目は、プラークや歯石の除去。これらは通常の歯磨きだけでは落とせない頑固な汚れなので、歯科医院でのケアが不可欠です。

2つ目は、正しいブラッシングを身につけることです。せっかく頑固な汚れを除去しても、食事や日常生活の中で汚れは必ず再付着します。そういった日常的な汚れが「頑固な汚れ」になってしまわないよう、プラークコントロールをしていくのです。

3つ目は、歯周病の再発を防ぐために口腔内の環境づくりをしていきます。具体的には、汚れが付着しにくくなるように詰め物を作り直したり、噛み合わせの調整をしたりといった方法です。また、歯周病が進行している場合には、歯と歯を繋いで強化する方法もあります。

歯周病の治療はこのように、「削って詰めたらほぼ終了」といった単純な治療ではありません。歯周病の進行度合いにもよりますが、治療終了までにはある程度長い時間が必要です。ですので当院では、歯周病の治療の前には十分な説明を行っています。どうぞ安心してご相談ください。

歯周病治療の主な流れ歯周病の治療
1.精密検査
歯周ポケットの測定 、レントゲン診断 、問診(局所的、全体的な疾患など) 、噛み合わせのチェックなどを行います。

2.スケーリング・ブラッシング指導(プラークコントロール)
精密検査の結果をもとに、まずはスケーリングによって歯の表面のプラークや歯石を除去し、同時に十分な歯磨き指導を行います。当院ではこの歯磨き指導を重視し、かなりの時間をかけています。患者さんみなさんが十分な実力を身につけられるまで、何回でも指導いたします。

3.ルートプレーニング
スケーリングとプラークコントロール後に歯周病の状態をチェックして、その結果によってはルートプレーニングを行います。スケーリングは歯の表面の歯石を除去をする治療ですが、ルートプレーニングは、歯ぐき内部に入り込んだ歯石を除去するために使われます。

炎症が強い部位に対して1回の治療で3~4歯ずつ、歯肉内に隠れている歯石を丁寧にかき取ります。

4.再評価検査
ルートプレーニング終了後、どの程度炎症が改善されているか確かめるために、再び精密検査を行います。

5.再評価後
炎症が落ち着いて症状の改善が見られる場合は、一応の治療を終了して定期検診でメインテナンスしていきます。炎症が残り、症状の改善が認められない部位がある場合は、歯周外科手術や歯周組織再生療法を行います。

再評価後に行う歯周組織再生療法

エムドゲイン法エムドゲイン
欧米人に比べて日本人の歯肉は薄いため、骨再生法の中には、手術が困難だったり術後の細菌感染が懸念されるケースがあります。そこで研究・開発されたのが「エムドゲイン法」です。これは、歯周病に侵された歯周ポケット内部の汚れや細菌を取り除いた後、エムドゲインゲルを注入して歯周組織を再生させる治療法です。

「エムドゲイン」とは、スウェーデンで開発されたタンパク質の一種で、子どもの成長期には欠かせない物質です。現在、世界中に普及していて、感染症などの報告がなく、安全で治療効果が高いとされています。

予防&再発防止のキーワードは「セルフ&プロ」

セルフ&プロ歯周病は、一応の治療が終了しても安心はできません。何故なら、ケアをしっかり継続させなければ再発してしまう病気だからです。

そして、歯周病の原因であるプラーク(歯垢)を常にコントロールしていくためには、歯科医師や歯科衛生士による「プロフェッショナルなケア」と、患者さんご自身による毎日の「セルフケア」、この「連携プレー」が最重要です。歯の健康のために、私たち歯科医療者と一緒に頑張っていきましょう。

一般歯科

一般歯科

歯は、ゆで卵と同じような3層構造になっています。身体の中でもっとも硬く、歯にとって鎧の役目を果たしているのがエナメル質、その下にあるのが柔らかい象牙質、そして一番内側にあるのが知覚を司る神経(歯髄)です。むし歯は、この3層構造のどこまで進行したかによってステージが分かれ、治療法も異なってくるのです。

むし歯の進行度と治療法

CO(初期むし歯)CO
穴があいたり、黒くなっている状態ではありませんが、歯が溶け始めてむし歯が始まっている状態になります。この段階であれば、フッ素入りの歯磨き粉を用いて歯磨きをしっかり行うことで、再石灰化させることが可能です。

C1(エナメル質むし歯)C1
むし歯が歯の表面を覆っているエナメル質を溶かして小さな穴ができた状態です。象牙質に達していないので痛みはほとんどありません。このステージの場合は、COと同様の方法で経過観察をしたり、シーラント(※)を施したりします。

※シーラントとは、奥歯の溝を薄いプラスチックで塞ぐむし歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので歯ブラシの毛先が入らず、そのために毎日歯磨きをしていてもむし歯になってしまうことがあります。この溝をシーラントで塞いでおくことでむし歯を防ぐのです。

C2(象牙質むし歯)C2
むし歯がエナメル質の下の象牙質にまで進んでいるので、時々痛みを感じたり冷たいものや甘いものがしみたりすることがあります。痛みを感じるため治療の際には麻酔が必要になりますが、むし歯の範囲が小さければ、保険適用内の白い詰め物をすることで治療は完了します。

C3(神経まで達したむし歯)C3
むし歯がエナメル質や象牙質の下の神経まで達しています。ズキズキした激しい痛みを感じる場合が多く、神経が死んでしまうと細菌が根の外で炎症を起こして膿が出たり、歯ぐきが大きく腫れたりします。このステージでは、神経を取り除いて根の中をきれいにする根管治療を行ってから詰め物や被せ物をします。

C4(残根状態)C4
歯のほとんどが崩壊して根だけが残っている状態です。治療可能な歯質が残っていれば、C3のケースと同じように根管治療を行ってから被せ物をします。また、症状によっては抜歯しなければならないことがあり、その場合は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどによって欠損を補います。

重度のむし歯治療にも対応【根管治療】

根管治療むし歯が重度にまで進行して歯の神経が死んでしまうと、歯根の先に膿が溜まり、歯ぐきが腫れてきます。そうなると、抜歯するしかなくなってしまうことが多いのですが、根管治療によって歯の根をキレイに洗浄・殺菌することで、むし歯に侵されてしまった歯を助けられるケースもあります。

根管治療では、まず専用の機器を用いて、歯の神経が入っていた部分(根管)を洗浄します。その後、空洞になった根管に薬を詰めて殺菌してから、セラミックや金属などの詰め物や被せ物で歯の外観を整えます。

洗浄の際には、患部を完全に取りきらないと再発してしまうため、根管治療には綿密な歯科技術が必要です。また、深く削ることや神経に及ぶ治療であることを不安に思われる方がいらっしゃるかも知れませんが、当院では高い技術を駆使し、しっかり麻酔を効かせた上で行いますので、どうぞご安心ください。

根管治療の流れ
1.むし歯に侵された部分を除去する(削る)
2.ファイルという器具を使って感染部分を洗浄し、必要に応じて神経を取る処理をする
3.炎症が起きている根管の先まで薬を詰め、バイ菌が入らないように根管を封鎖する
4.根管治療後は、症例に応じて詰め物や被せ物を取り付ける

むし歯発症のメカニズム

むし歯発症のメカニズム私たちのお口の中には、むし歯菌、歯周病菌などをはじめとする多くの細菌が住んでいます。その中のむし歯菌が、私たちの食べる食物から糖分を摂取して酸を作り出し、歯の表面を溶かしてしまう、これがむし歯です。

このように、むし歯菌という細菌と、お口の中に食べ物や食べカスがある状態が、まずはむし歯の大きな原因になります。さらには歯の質(むし歯に対する抵抗力)や、食習慣などの要素がマイナス状態で影響し合ってしまう時間がとれぐらいあるか、ということも関係してきます。

たとえば、甘い物をたくさん食べても、口の中にむし歯菌が存在しなければむし歯にはなりませんし、口の中にむし歯菌がいても、むし歯菌の栄養となる食べ物がなくても同様です。とはいっても、生活していく中で、細菌をゼロにすることも食べ物を口にしないことも不可能なので、ひとつひとつの条件をむし歯発症につながらない程度までに抑えたり改善したりすることが予防の近道です。

むし歯発症に関係する4要素
●歯の質・抵抗力の要素
-条 件-・歯の質が弱い
・歯並びが悪い
・唾液の量が少ないなど

-予防法-・フッ素活用で歯の質を強化
・矯正治療、もしくは定期的なブラッシング指導を受ける
・よく噛んで唾液の分泌を促す

●細菌の要素
-条 件-・プラーク(歯垢)が多い
・むし歯菌が多い
・細菌の活動が活発

-予防法-・プラークコントロール(歯磨きとPMTC)
・むし歯菌の感染予防
・フッ素を活用する

●食習慣の要素
-条 件-・不規則な生活
・糖分摂取の多い食生活
・ダラダラ食べをする

-予防法-・糖分の摂取量に注意する
・なるべく決まった時間に食事をする

●時間の要素
-条 件-・常に、他の3つの要素の悪条件が揃っている状態
・ダラダラ食べをする

-予防法-・ダラダラ食べをしないようにする

感動するほどの技工物

感動するほどの技工物

当院の技工物は、素材が違うのではなく「作り方」が違います。当院でお願いしている技工士さんは腕がよく、装着した時や治療後に口を開けて目で確認した時、患者さんが感動の声を上げてくれるほどです。

また、レベルの高い技工物を完成させるのは「腕」だけではなく、技工士さんの「対応力」です。自費治療の場合には、医師が写真を撮って送るのではなく、技工士さんが必ず立ち会って、直接写真を撮影しています。

完成した技工物を装着する際にも立ち会って、万が一にも患者さんが納得されない場合には、満足していただけるまで作り直します。逆に当院では、立ち会ってくれる技工士さんにしか依頼しないという姿勢を貫いています。

痛くない怖くない治療

痛くない怖くない治療

子どものころに歯科医院で「注射が痛かった」「先生が怖かった」「押さえつけられて治療をされたのがイヤだった」といった経験をした方の多くが、大人になっても「歯医者が怖い、嫌い」というイメージを持っているのだと考えます。

当院では、痛みの少ない治療や、なるべく歯を抜かない治療、お子さんに無理な治療を行わないといった方針で、一般に定着している歯科医院の悪いイメージを取り除くことに尽力しています。

無痛治療への具体的な取り組み

表面麻酔の実施表面麻酔
治療の痛みを抑えるために行うのが麻酔注射ですが、この注射の際の「チクッ」とした痛みが苦手だという方も少なくありません。そこで当院では、麻酔注射の前には必ず、歯肉の表面にゼリー状の麻酔薬を塗布する「表面麻酔」を施しています。この方法で歯肉表面の感覚を麻痺させることにより、注射針を刺す際の痛みを防ぐことができます。

極細注射針の使用
注射針は、太さが太いほど挿入するときの痛みは大きくなります。そこで、完全無痛治療を目指す当院では、細いサイズの注射針を使用。さらには、針自体を押し込むように動かすのではなく、歯肉表面の粘膜を引っ張るようにして挿入することで、ほとんど無痛状態で麻酔を完了するよう工夫しています。

電動麻酔器の使用電動麻酔
どんなに細い注射針を使用しても、麻酔液の注入速度が早くなったり遅くなったりと不安定になると痛みが生じます。また、手動で麻酔注射を行う場合は、圧がかかりすぎてしまうために極細注射針は使用できないのが一般的。そこで当院では、電動麻酔器(カートリーエース)の使用によって痛みを抑制しています。

電動注射器では、細い針でもゆっくりと麻酔液を注入することができるので、麻酔時の痛みが抑えられます。また、安定した低速度で少量ずつ注入できるため、麻酔が速く、よく効きます。さらには、効果を得るための麻酔薬を最少量に抑えることにもつながり、安心・安全な治療に役立ちます。

レーザー治療も導入

炭酸ガスレーザー当院では、GCナノレーザー GL-II(炭酸ガスレーザー)を導入しています。止血効果が高く、主に歯肉切開、口腔内殺菌や凝血など軟組織用として用います。また、他にもさまざまな治療に活用でき、これによって無痛治療の可能性が大きく広がっています。

●主な治療内容
むし歯の予防、外科手術(歯ぐきや粘膜の切開、止血)、歯周病や口内炎の消炎治療、根管治療、メラニン色素沈着の除去、傷口の消毒、知覚過敏の治療、顎関節症の痛みの緩和など

●期待できる効果
むし歯の蒸散(高温で蒸発させて消失させる)、炎症の抑え、痛みの軽減、傷口の殺菌や治癒の促進、出血の減少、組織の活性化など

コミュニケーション重視

コミュニケーション重視

スマイル歯科では、初診時のカウンセリングを「インタビュー」と呼び、患者さんとのコミュニケーションを最も重視しています。患者さんのお悩みや心配事、ご要望などを、歯科臨床・心理カウンセラーの資格や経験を持つ歯科医師やスタッフが、雑談を交えながらゆっくりお伺いします。

診療の流れ

STEP1 初診時カウンセリング診療の流れ
症状や心配事、ご要望などをお伺いします。患者さんの口腔状態や歯科治療へのお考えを十分に聴かせていただき、お考えやライフスタイルに合った治療計画の立案・提案をいたします。

また、腫れや痛みなどの急性症状があるときには、炎症や痛みを抑えることを最優先として、主訴の改善に努めます。そして、それらの症状が落ち着き次第、次のSTEPへ進み、本格的な検査を開始します。

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STEP2 検査・診断診療の流れ
さまざまな検査を行い、診断・治療計画の立案を行います。実際に行う検査内容は、患者さんの口腔内状況によって異なりますが、検査の種類には次のようなものがあります。

●口腔内検査
お口全体を視診・触診することによって、むし歯の有無と進行状況、歯石・歯垢の付着状態、被せ物や詰め物の種類や適合状態、舌・頬粘膜・歯肉の状態など、口腔内全体の状況を見極めます。

●口腔内写真の撮影
口を開いたときの上の歯と下の歯、噛み合わせたときの正面と左右といった5枚の写真を撮影し、治療前の状態を確認・記録します。これらの写真によって、ご自身では見えにくい奥歯の歯の裏側までよく見ることができます。また、一本一本の歯の形や位置、歯の傾きや歯肉の炎症、歯磨きのクセやプラークの蓄積状態なども確認することができます。

●プラークコントロール検査
歯垢を赤く染め出し、ブラッシングの状態を検査します。

●レントゲン撮影診療の流れ
パノラマレントゲンやデジタルレントゲンの使用により、肉眼で直接見ることができない歯の内部や骨の状況などを調べます。

●歯周病検査
プローブという器具を使用して、歯周病の有無や進行状況を詳しく検査します。

●スタディモデルの作成
型取りを行い、石膏模型を作成します。ご自分の口腔状況を立体で確認し、噛み合わせや歯並びの状態を詳しく検査します。

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STEP3 検査結果・治療方針説明診療の流れ
検査結果のご説明、治療提案を行います。わからない点がありましたら、お気軽にご相談ください。また当院では、保険治療に関してもトータルの費用見積もりをお出ししています。治療方針の決定にお役立てください。

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STEP4 治療開始診療の流れ
治療計画に沿って治療を進めていきます。

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STEP5 治療終了診療の流れ
治療終了箇所の状態、再発リスクをチェックするために、一度経過観察にご来院いただきます。

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STEP6 予防のご案内診療の流れ
むし歯や歯周病の治療はメインテナンスが重要です。そのためのご案内です。

医院コンセプト

医院コンセプト

当院では、「ハイレベルで高品質な歯科治療と、心癒すサービスと空間の提供」というコンセプトを実現するために、「技術」「ホスピタリティ」「人の育成」を大切にしています。

高品質な歯科治療を実現するために、技術者として常にレベルアップを図るべく技術の研鑽を積んでいます。また、十分なサービスを実現するために、コミュニケーションスキルを高め、心のこもった対応ができるよう、医療人としてのレベルアップを図っています。

また、スマイル歯科では「チーム医療」で患者さんお一人おひとりのお口の健康を総合的にサポート。安全・安心・信頼される歯科医療を提供するために、高い専門性を持ったドクターや歯科衛生士がチームを組んで、それぞれの専門性を連携させながら治療に当たっています。

さらには、やる気に満ちた若い歯科医の教育にも力を入れ、患者さんのためになるコンセプトを次世代へもつなげていけるよう心がけています。

経営理念

経営理念

スマイル歯科は、歯科治療を通じて地域の人々の健康の増進に貢献することにより、私たちと私たちに関わる全ての人々の成長と、豊かな生活を実現することを理念としています。

私たちの心がけ-ビジネスミッションステートメント
「私たちに関わる全ての人々」というのは、患者さん、チームメイト、協力業者のみなさんです。患者さんには常に笑顔で接し、全ての患者さんのニーズをよく理解することによって、満足していただけるケアを行います。そして、患者さんが喜んでスマイル歯科に来てくださるように努めます。

チームメイトとは正直に接し、お互いを大切な存在として認め合い、日々成長するように助け合います。また、関連業者の方々といった協力者のみなさんとは、十分なコミュニケーションをとり、お互いに情報を提供し合える関係を築きます。

カウンセリングをおこなっております

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